彼女のシュヴァリエの称号と身分は剥奪され、母は人質として拘束されてしまいます。
すぐに救出に向かうも、その前に立ちはだかったのはこともあろうにガリア王に使役されたエルフ。
タバサは自分の限界以上の力を引き出して戦いますが、エルフが扱う先住魔法というものは人智を超えた強さを持ち、その前にはスクエアメイズさえ赤子も同然。
結局完敗してしまい、母と同じ場所に幽閉されてしまうことに。
それを見て使い魔のシルフィードはすぐにトリステインに戻り、才人達に助力を求めます。
才人は当然タバサを救いにガリアへ向かうことを決意しますが、今の彼の身分は女王アンリエッタを守る近衛騎士。
即ち才人の行動は国の総意として見られてしまうということであり、案の定アンリエッタには猛反対されてしまいます。
それでも大切な友達を助ける為ならばと割り切り、騎士の地位を返上してまで、ガリアに向かうと主張。
するとアンリエッタは心を鬼にして、才人を拘束且つ投獄します。
しかしながらキュルケとコルベール先生の助太刀により、才人達は巧みに脱獄。
早速タバサの実家を訪ね、隠れていた執事の証言から彼女の幽閉場所を突き止めます。
そこはガリア王国の東の端に泰然とそびえる古城、アーハンブラ城。
向かう才人達の前に立ちはだかるのは、ガリア王の子飼いとなったエルフ、“ネフテス”のビダーシャル。
虚無vs先住魔法の戦いの決着は如何に!?
といった概要です。
薬で乱心した母を守るべく、己の感情を凍てつかせながら戦い続けてきたタバサ。
でもそんな彼女も、心の奥底で誰かが自分を救い出してくれることを望んでいたのです。
「イーヴェルディの勇者」のヒロインを自分と重ね、勇者を待つ描写には心を打たれます。
その全ての集大成が終盤の泣き顔のイラストであると思うと、目頭が熱くなりますな。
自分の心の拠り所を見つけることが出来た彼女は、今後更に強くなっていくことでしょう。
またコルベール先生とアニエスの確執の結末には、著しく感動しました!
「私にとって、生きて世の人々に尽くすことは“義務”なのだ」
贖罪ではなく義務と、潔く言い切ったコルベール先生。
「わたしは、貴様の言葉が理解できる自分が赦せぬ」
泣きながら、断腸の思いで“復讐の鎖”を断ち切ったアニエス。
“王国の杖”と“陛下の剣”が永き時を経て、解り合った瞬間でした。
それとアンリエッタの才人を想う心にも胸が高鳴りましたな。
女王としてだけではなく、ただの1人の女としても才人を危険な敵地に向かわせたくない――。
「どうして殿方はわかってくださらないの!」という台詞からも、彼女の強い情動を感じましたよ。
犯罪者となってしまった才人に、次の巻でどう対応するのか気になります。
シリアス部分だけでなく、ギャグもたくさんあって笑えます。
「メイドの午後」に引き続き、「バタフライ伯爵夫人の優雅な一日」という高価な官能小説を読み耽り、どんどん知識をつけていくシエスタ。
彼女は更にルイズの十八番である芝居まで体得し、「やあ。俺サイト。シエスタ大好き」などナイスな演技を連発。
才人付きのメイドになってからは、ギャグ&お色気に拍車が掛かっていますな。
もちろん本家のルイズの芝居も健在!
帰りの荷馬車の中で、ギーシュ達に才人との痴話喧嘩を見つかった時の演技には大爆笑。
この芝居は今後も続けていって欲しいものです。
そして今回最も笑ったのはマリコルヌの暴走。
「聞け。恋人がいるやつは一歩前へ。で、息すんな。貴様らは、ぼくの前で呼吸する権利すらない」
非モテに苦しみ、才人やギーシュを妬む気持ちが酒により大爆発した姿に、笑いが止まりませんでした。
またシルフィードの裸を見て、興奮しながら“会議”をする様も滑稽でしたよ。
この様にシリアスとギャグのバランスが絶妙に取れていて、今回も大満足!
第2期アニメの製作発表といい、このシリーズには期待が膨らむばかりです。

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