でも最近はリハビリの調子も良く、気軽に参加してみた草野球でも直球が良く走ります。
肩が全く痛くない――、そんな状況に喜びながらバッティングセンターで快音を飛ばしていると、そこへ突然夏希と名乗る不審な女性が登場。
彼女は智紀に、人に夢を見せて惑わす夢魔と呼ばれる存在が憑いていると告げ、それを滅ぼす為に夢魔砕き(アルプバスター)という武器で尻を叩かせろと言います。
もちろん智紀はそんなことなど信じずに逃げ出しますが、夏希にしつこく追い掛けられ、遂にはケツバットをくらってしまいます。
すると智紀の中から夢魔らしき奇怪な存在が本当に出てきてビックリ。
同時に自分の肩の痛みが再発し、調子が良かったのは夢魔に見せられていた夢による錯覚だったと思い知らされ、再び嘆くことに。
しかし成り行きで夢魔の退治を手伝うことになった後は、夏希の強烈な個性と豪快な笑いによって、智紀の悲しみは次第に緩和されていきます。
そして自分用にもアルプバスターをもらい、智紀はかつて厳しい練習の末に体得したバッティングフォームで、次々とケツバットをかましていく――。
といった概要です。
まずは何と言ってもタイトルのインパクトが凄いです。
もうそれだけで、読んでみたいと直感的に思いました。
“ケツバット”という単語から想像される夏希の人物像は、とても大雑把で荒々しいもの。
しかしその荒々しさの中にも、しっかりと熱い気持ちが宿っています。
それは智紀や、その幼馴染みの美紀子などに向ける熱くて強い友情。
年齢の差や性別など殆ど意識させないオープンな接し方には、著しく好感を覚えます。
また終盤で夏希が夢魔を追い続ける理由が判明するのですが、それに対する智紀や美姫子の行動や考え方、ひいては2人の打算無き友情の熱さに心を打たれましたよ。
ほんだありまさんのイラストとの親和性も高く、読み応え抜群でした。
電撃hpの著者インタビューによると、既に2巻を書き始めているとのことなので、続きが楽しみでなりません。

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